誰が排出者なのか?①(産業廃棄物収集運搬業許可)

sanpai

本稿では、誰が産業廃棄物の排出者なのかがわかりにくい事例について、どのように排出者を判断すればいいのかを紹介させていただきます。

何故、誰が排出者なのかについての判断が重要になるのかというと、産業廃棄物の排出者以外の者が産業廃棄物を収集運搬しようとする場合は産業廃棄物収集運搬業の許可が必要になるためです。
誰が排出者になるのかを正確に理解しておかないと、自分が排出した産業廃棄物を収集運搬(許可不要)しているつもりが、実際には他人が排出した産業廃棄物を収集運搬(許可必要)していることとして扱われ、無許可営業として罰則の対象となってしまう場合もあります。

今回は、「使用済み製品の下取り」と「梱包材、パレットなどの運送器材」についての事例を説明いたします。

 

<ケース1>

質問者
電化製品などの使用済み製品を引き取る場合、製品のユーザーと販売業者のどちらが排出者になりますか?
回答者
原則として、製品のユーザーが排出者となります。そのため、販売業者が使用済み製品を引き取って運搬する場合は一般廃棄物収集運搬業許可(一般家庭などの非事業活動からの排出の場合)または産業廃棄物収集運搬業(事業活動からの排出の場合)の許可が必要となるのが原則です。
回答者
ただし、これには例外があり、以下の条件を全て満たしている場合は「下取り」という事業活動により排出された産業廃棄物として扱われ、販売業者が排出業者になります。この場合、販売業者は許可が無くても使用済み製品を運搬することが可能となります。

(1)新しい製品を販売する際に使用済みの製品を引き取ること(完全に同時である必要はありません)
(2)同種の製品で使用済みのものを引き取ること(全く同じものである必要はありません。他社製品でも可)
(3)無償で引き取ること(下取り料金、運搬費用などを受領しないこと)
(4)使用前後で性状が変化していないこと(消耗品、劣化したものは「下取り」として認められません)
(5)下取り行為が商慣習として行われていること(慣習として行われていないのに、引き取りを強制する場合は認められません)

回答者
この条件を全て満たしていれば、販売業者が排出者となります。
なお、一般家庭からの「下取り」であっても、産業廃棄物の定義に該当する物品であれば産業廃棄物として扱われます。一般家庭から引き取ったからといって、一般廃棄物として扱われるわけではないことに注意してください。

 

<ケース2>

質問者
梱包材やパレットは購入者と運送業者のどちらが排出者になりますか?
回答者
梱包材やパレットは、不要になったときに占有している者が排出者になりますので、梱包されていたりパレットに積込まれた状態で納品された場合は原則として購入者が排出者となります。
ただし、運送業者が梱包材やパレットを引き取ることを契約で定めていれば、運送業者が排出者となることができますので、運送業者は収集運搬業許可が無くても梱包材やパレットを持ち帰ることができます。
回答者
一方で、梱包されていた製品を開梱してから購入者に納品する場合は、運送業者と販売業者(メーカー)のどちらが排出者になるのかが問題になります。
この場合、運送委託契約において梱包材の処理責任を負うこととして定められている者が排出者として扱われることになります。

なお、販売者(メーカー)が排出者となる場合に、運送業者が販売業者(メーカー)の事業所に梱包材を持ち帰る場合は、持ち帰った時点で産業廃棄物としてみなされますので運送業者に収集運搬業許可は必要ありません。
一方で、運送業者が梱包材を直接処理施設に運搬する場合は、販売業者(メーカー)が運送業者に梱包材の収集運搬を委託したものとみなされますので、運送業者は収集運搬業許可が必要になります。

 

これらの事例のように、誰が排出者になるのか判断が難しい場合は、勝手な解釈で判断せずに管轄の都道府県等に確認することが大事となります。
もちろん、当事務所にお問合せいただければ先例があるケースについては即座に回答させていただくことが可能ですし、先例がないケースでもお客様の代わりに管轄の都道府県等に確認させていただきますのでお気軽にお問合せください。

また、確認の結果、産業廃棄物収集運搬業許可が必要な場合は、当事務所で許可申請をお手伝いさせていただくことが可能です。
当事務所にご依頼いただくことにより、時間を節約できることなど多数のメリットがございます。煩雑な産業廃棄物収集運搬業許可申請は是非当事務所にお任せください。

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